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〈民族教育と歌 11〉「問題視」される音楽/金理花

朝鮮の牡丹峰楽団がうたい流行した「가리라 백두산으로」

朝鮮から国立平壌万寿台芸術団が初来日し全国公演をおこなったのは1973年。当時、公演には在日同胞はもちろん多くの日本市民も観覧に訪れ、朝鮮の芸術の流行も巻き起こった。音楽が日朝友好の一端を担う、その言葉をまさに体現する光景が広がっていた。

そして、そのような光景が存在したことすらもはや想像することが難しい世の中が訪れるとは当時を覚えている者の誰が想定し得ただろうか。「北」という言葉が不の形容詞として飛び交い、形容されたものにはスティグマが文字通り刻印される。朝鮮学校がその矢面に立たされていることはもはや言うまでもないが、朝鮮の音楽ももちろん、その例外とはならない。先日2月25日、千葉初中への補助金支給をめぐり、千葉市議が同校の学芸会で朝鮮の歌「가리라 백두산으로(行こう白頭山へ)」がうたわれたことを取りあげ、市がこれを「問題視」した。その理由は「本行事が補助金の対象にそぐわない可能性がある」からというものだった。

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