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極悪人裁く歴史の審判

2017年04月03日 11:07 春・夏・秋・冬

南の検察によって逮捕、拘束された朴槿恵は、収賄や職権乱用、機密文書流出など13件の容疑が持たれている。法廷で有罪判決が下れば、最大で無期懲役まで宣告されるといわれているが、前大統領の罪科は他にもある。

▼朴槿恵弾劾の5時間後にセウォル号の引き上げが決まった。残された被害者の収容と船体調査など惨事の真相究明のために必要な引き揚げ作業が過去3年間行われなかったのは、それを望まない者たちの妨害があったからだ。被害者遺族らは、前大統領こそが元凶だと主張している。

▼朴槿恵が吹聴した「統一大当たり(통일대박)」論の発案者である崔順実は、「北の崩壊」という妄想に捉われ、統一後に朴槿恵をもう一度大統領にすることを考えていたという。さらには「大当たり」をねらい、北南を分断する軍事境界線に近い不動産を買い占めようとしていた。このようなカネの亡者の操り人形となった朴槿恵は、同族対決に固執し、北南関係を破たんさせた。開城工業地区の操業停止など、無能で非道な権力者によって民族が被った損害は計り知れない。

▼南の検察が指摘しない罪科も追及し、代償を払わせなければならない。そのためにキャンドルが今も灯り続けている。13の容疑が適用された朴槿恵の裁判は、確定判決まで1年以上かかるとの観測があるが、青瓦台から追い出された極悪人を裁き、最後の懲罰を与えるのは民衆だ。そして歴史の審判に時効はない。(永)

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