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〈本の紹介〉外国人の子ども白書―権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から

2017年04月21日 14:04 文化・歴史

荒牧重人ほか
明石書店
03・5818・1171

子どもの貧困、不登校、いじめや差別などの問題が取り沙汰される中、とりわけ一般的には見えにくい「外国につながりを持つ子どもたち」に注目したのが本書である。

在日コリアン、中国、ブラジル、フィリピン、インドシナ、アメラジアンなど、外国につながりを持つ子どもたちの実態調査を元に、73人の専門家の協力を得て子どもたちの移動の経緯や、日本での暮らし、教育、言語(文化)、家族、滞在条件、人権、福祉などの観点から支援の課題などを照らし出した。

不就学のまま義務教育年齢を過ごす子ども、在留資格等により就労できない若者、障がいがあっても言語や文化、経済的な理由から適切な支援が受けられない子ども、外国にルーツを持つ出自のために差别やいじめを受けた子どもの実例が多数取り上げられている。

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