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“朝鮮学校の子どもは希望”/山口県庁前で座り込み、日本市民の思い

差別撤廃を訴え、シュプレヒコールを叫ぶ座り込みの参加者たち

補助金停止に反対する山口県庁前での座り込みには多くの日本市民が参加し、同胞たちとともに怒りの声をあげている。

「密接な人間関係が築かれている朝鮮学校の温かい環境に教育の原点がある」と話す松岡節子さん(64)は福岡在住で、40年近く養護教諭を務めてきた。昨年には山口初中の保健室設置に向けて学校関係者と協力して勉強会を開き、同校の運動会で救護班を担当するなど協力を惜しまない。

「どのような状況でも子どもたちの学ぶ権利は保障されないといけない。自分の力が及ばず現状を打破できていないことを申し訳なく感じる」。

昨今の日本社会では、「攻撃の矛先を向けられているマイノリティーの存在が覆い隠されてしまっている」と警鐘を鳴らし、「歴史や差別などの問題を正しく理解しないといけない。友人たちにも朝鮮学校に対する認識を持ってもらえるように働きかけていきたい」と語った。

日本共産党の木佐木大助県議は、「在日朝鮮人やその子どもたちへの差別を助長するような政策を執る安倍政権、県当局に対して「恥ずべきであり絶対に許されるものではない」とし、「3.29文科省通知」は「極めて政治的で差別的な措置だ」と怒りを露にする。

「他文化共生と国際交流を深め広げていく上で『百害あって一利なし』だ。不条理を見て見ぬふりはできない。思想、信条、党派を超えて、この問題に取り組んでいきたい」。昨年には山口初中周辺のスクールゾーン標識の整備を関係当局に働きかけ、その整備の実現に寄与した。

差別撤廃を訴え、シュプレヒコールを叫ぶ座り込みの参加者たち

座り込みの参加者に声をかけられて昨年から活動に足を運ぶようになった肝付芳寛さん(67)は、橋下徹大阪府知事が大阪朝鮮学園に補助金交付の条件として突きつけた「卑劣極まりない手口」に目を疑ったという。在日朝鮮人の「理不尽な環境」を日本人自身に考えてもらおうと、1カ月に1回、一人で街頭に立って手作りのチラシを配布し始めた。

ある老人男性から「感心だ。活動を続けなさい」と言われ、カンパをもらった。山口ネットワークのメンバーも駆けつけるようになり、現在は1カ月に4回チラシを配布している。

「幼少期から2言語を話し、思想や感情を芸術文化の形で表現できる朝鮮学校の子どもたちは東アジアの未来、希望だ。補助金復活は民族教育の特徴をさらに後押しするはずだ。朝鮮学校の置かれた現状を見れば、自分の活動はまだまだ足りない気がする」。

(李永徳)