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“生きる証を守り抜く”/補助金停止に反対、山口県庁前での座り込み続く

2017年02月11日 15:49 主要ニュース

山口初中への補助金停止に反対し、山口朝鮮学園関係者による山口県補助金対策委員会、日本の市民団体及び個人で構成された「朝鮮学校を支援する山口ネットワーク」(15年7月結成)が力を合わせて、地道な抗議活動を繰り広げている。2月9日には同胞、日本市民、県議ら約50人が県庁前での座り込みに参加して差別撤廃を訴えた。この日は「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の長崎由美子事務局長も駆けつけ、思いをともにした。13年3月から毎週水曜日に行われてきた座り込み。現在は月に1回、抗議の声をあげている。

点がつながり新たな希望に

差別撤廃を訴え、シュプレヒコールを叫ぶ座り込みの参加者たち

当日、参加者たちは抗議メッセージが書かれた手作りの看板やうちわを持ち、拳を突き上げてシュプレヒコールを叫んだ。

「朝鮮学校の子どもたちの笑顔を奪うな!」「子どもの権利条約を遵守せよ」

その後、場所を移して行われた座談会では、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の内岡貞雄氏の司会のもとで活動報告などが行われ、各地での無償化裁判や朝鮮学校での行事などに関する言及もなされた。

つづいて連絡会・大阪の長崎事務局長が1月26日に判決が下された大阪での補助金裁判について報告した。長崎事務局長は、朝鮮学校を支援する活動に取り組むようになった経緯や朝鮮学校で育まれる人間力の素晴らしさについて触れながら、今回の許しがたい不当判決に屈することなく様々な形で世論を喚起していきたいと語った。

「毎週府庁前で行っている『火曜日行動』などの活動を止めてしまえば、朝鮮学校に通う子どもたちの存在がなかったことにされてしまうかもしれない。難しいときこそ自信を持って差別や偏見と闘い続けたい。各地で奮闘している仲間たちと出会うことで勇気をもらえる。離れていても点と点がつながれば新しいものが見えてくるはず。ともに力を合わせよう」

共闘のエールを受けて、参加者たちの発言に熱が帯びた。

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