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〈本の紹介〉ルポ 思想としての朝鮮籍/中村一成著

胸打つ人間のありよう

本書は植民地時代の末期から在日朝鮮人として生きてきた6人の識者の語りを著者がまとめたユニークな一冊である。

著書「生きることの意味」で知られる作家・高史明は、少年期は国語を奪われたことへの憤怒をばねに、組織活動に専念する過程を語り、植民地政策と戦後の日本政府の差別・排除を告発している。12歳で自死した一人息子の棺をはさんで妻と「川の字」になって寝た、というくだりは読む者の肺腑を抉る。これを契機に高は生と死の意味を問い続ける親鸞の「歎異抄(たんにしょう)」に収斂(しゅうれん)する。

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