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朴景利著「土地」を読む/李英哲

2017年01月24日 09:00 文化・歴史

「恨」にまみれた民衆の力、今に続く歴史の水脈

現代南朝鮮文学を代表する朴景利(1926-2008)の大河小説「土地」の日本語完訳・出版プロジェクトとして、昨年11月に第1、2巻が刊行された。「土地」は、1969年から94年まで、実に26年にわたり書き継がれたベストセラー大長編である。映画やテレビドラマ、また青少年向けダイジェスト版に漫画版など、多数のジャンルで刊行され、読み継がれてきた本作は、これまでその第1部が各国で翻訳されたが、全5部完訳は初の試みとなる。今後7年かけ全20巻を刊行するという、壮大な取り組みとなる。

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