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〈特集・ウリハッキョの今〉東春初級/インタビュー・洪久一さん

2016年11月02日 09:43 民族教育

地域を巻き込む母校愛

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洪久一さん

自らが営むコリアン・ダイニング「ぴーけー」は、地域同胞たちや市民だけでなく日本人士たちも愛用する拠り所。総聯愛知東春支部鳥居松分会の分会長を務める洪さんが、来店した常連客に学校の「サマーフェスタ」のチケットを販売し、参加を呼びかけるのは東春地域で有名な話。

東春初中「入学1期生」の洪さんは、東海地方学生マラソン大会の駅伝部門で優勝し、同校に初タイトルをもたらした1人。開校当初から通う学校に対する愛着は人一倍あり、息子2人も同校を卒業。東春初中(当時)の教育会会長も務めた。

学校創立60周年の年の中級部廃止に伴い、生徒数も減少、必然的に父母の数も減少し、東春に携わっていた同胞の数が減った。

5年間、減り続けるサマーフェスタ参加者に右肩下がりの学校運営。「どうにかせねば

」と、一線を退いて見守っていた洪さんが行ったのが、前述したチケット販売だった。

65周年の年から販売を始めると、常連の間で口コミも広がりその人数は増え続け、今年の東春初級創立70周年記念行事にはなんと400人近い市民たちを呼び込んだ。

「70周年行事だからといって、あれだけ集まったのではない。1つの地域で1つのハッキョを守り抜くという強い意志を持って、地域密着型で地道に信頼という土台を築き上げたから。春日井に朝鮮学校を残して、地域同胞社会を守りたいからみんな頑張るんだよ」。

 (62、総聯愛知東春支部鳥居松分会分会長)

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