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〈くらしの周辺〉変わる行動、つながる人々/金有燮

2016年11月08日 09:44 コラム 民族教育

くらしの周辺千葉ハッキョの会訪朝団メンバーである3人の日本の高校教師たちが、千葉ハッキョの中級部生たちを対象に報告会を行なった。さすが現役の先生たちだけあって子どもたちの視線に合わせた分かりやすく感動的なお話しであった。

ハッキョのソンセンニムから聞く「ウリナラ」、日本の報道で接する「北朝鮮」、そして直接見て来た日本人から聞く「共和国」。混乱し戸惑いながらも、一つひとつ自らの頭で真実を紡ぎ出す。アクティブラーニング即ち、主体的学びはもっぱら民族教育の真骨頂だ。

訪朝後もメールを通して活発に情報交換しながら交流する我が訪朝団。先日の学校創立70周年記念行事には訪朝団10人中地方におられる2人を除いた8人全員が来校された。お客様としてではない。ハッキョの会から出した屋台へ率先して立ち、売り上げをそのままハッキョに寄付。今まで4人が訪朝記を新報に投稿され、来月には「同窓会」も予定されている。そうこうするうち、すでに次回の訪朝話も。もちろんメンバーを拡大して。

この様に、直接の体験を通して身についた朝鮮観、世界観の劇的な変化は人々の行動を変え、さらに人々を繋いでいくのである。反面、この本質を見せたくない人たちや友好と連帯を恐れている者たちがいる。「『北朝鮮悪魔化政策』の所以はここにこそあるのだとようやく気付いたよ」。訪朝報告会でのある高校教師の言葉である。

(千葉初中校長)

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