朝鮮総督府の朝鮮文化財収奪政策を推進した関野貞自身は、朝鮮文化財の所持者でもあった。後の所蔵調査によれば仏像も8体所持していた。彼は1902年の早い時期に朝鮮に渡り、陵墓や寺院、王宮、石塔もしくは仏像、陶器、寺鐘なでの美術工芸品を実に精細に調査し、それを「朝鮮の建築と芸」』にまとめ日本人初の調査者との名声を得た人物である。それだけに文化財の貴重さと長い年月に渡って守ってきた朝鮮民族の心情を知らない筈がない。
たとえ関野の所蔵品が、妥当な価格で買い取ったものか、あるいは贈呈されたものであれ、植民地支配下で取得した他国の文化遺産を個人が所蔵することの不当性を考えれば返還すべき性質のものである。
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