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〈特集・ウリハッキョの今〉四日市初中/インタビュー・金正哲さん

2016年08月30日 13:35 文化・歴史

学校守りたい一心で

9月18日に行われる同校70周年行事の実行委員長を務める金正哲さん。

「三重県の同胞社会は学校がないと崩壊してしまう」と強い危機感を持ち、2013年に再スタートした県青商会では会長の任を担い、若い世代が中心となって学校支援を行ってきた。

同校の70年の歴史を振り返り「いつの時代もだれかが学校のためにやってきた。そのいい面を継いでいかなきゃいけない。厳しい時代だけど、1年1年守っていく。そうすることでウリハッキョの歴史が続いていく」と話す。

金正哲さん(同校32期卒業生、三重県青商会直前会長、42)

金正哲さん(同校32期卒業生、三重県青商会直前会長、42)

地域同胞社会が息を吹き返す一助になればと思い、活動してきた日々を振り返り「青商会は一定の評価はもらったが、学生数の減少、教育環境の問題、財政難と学校を取り巻く問題は、きりがない。青商会が朝青卒業生を受け入れるしっかりとした受け皿を作り、三重同胞社会を守る流れを作っていくことが大事だ」と語る。

現在、自身も通った同校に子どもたちを送る。「決して大きい学校ではないけれど、卒業生たちの心には他の地域に負けないぞという地元のプライドと、何よりも学校を守りたいという愛校心が根づいている」。

そんな愛校心が青商会の活動や「シアリ公演」などさまざまな形で現れる中で「10年、20年先を見据え、今は1年1年を踏ん張るしかない」とバトンをつなげる覚悟を語る。

(朝鮮新報)

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