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〈若きアーティストたち 121〉画家/金光男さん

揺らぎの先に見つめるもの/「言語や人種を超えたフィールドで闘いたい」

パラフィン・ワックスが敷かれたパネル。そこに転写されたモノクロの風景。表面に熱を加えるとワックスが溶解し、インクが地滑りのように溶け出す。素材と技巧を駆使する中で生まれる変則的な「揺らぎ」。その瞬間を捉える新進気鋭の画家による作品が今、注目を集めている。金光男さん(29)。

金光男さん

金光男さん

上野の森美術館の「VOCA展2014」奨励賞に輝き、金沢21世紀美術館では有望な若手作家を紹介する個展「アぺルト」(2014年)のトップバッターに抜擢された。昨年は「京都市芸術新人賞」に輝くなど、破竹の勢いで活躍の場を広げている。

しかし当の金さんは「評価をいただくようになったけど、僕自身の根本はあまり変わらないんです。少し戸惑っている」と苦笑。意外な素顔を見せる。

また、一見スタイリッシュで都会的な作品も、ベースにあるのは「普段の変わらない生活」だという。「作品中の『揺らぎ』は在日である自身の不安定さやもどかしさを吐き出したいという気持ちの表れ。外の力によって崩れ去られようとするけど、完璧には崩れない人間臭さみたいなものもかもしれない」と語る。

液体化したワックスの上でインクが分解し崩れる。コントロールできない、ときに裏切られる「ギリギリの緊張感」の中で生み出される作品。背景のモチーフに多く描かれる柵や金網は、熱を帯びることで線がぶれ、交差し合う。その「だまし合い」の中で現れる、不透明な「向こう側との距離」を意識したとき、「生活の中で忘れがちな、自分が何を見て、どこにいるのかを再確認する」。

「row-kanaami#17.#16」2013

「row-kanaami#17.#16」2013

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