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〈朝鮮大学校創立60周年〉民族の気概示す新校舎に歓喜/金哲央

2016年05月28日 09:39 民族教育

朝大の創立と認可獲得闘争の頃

朝鮮大学校は今年4月、創立60周年を迎えた。今月28、29の両日には、同校で多くの卒業生や同胞らが参加して記念式典や大祝祭が華やかに開催される。本紙では朝大創立60周年を記念して特集を組んだ。

わが眼を疑った、あの日

認可獲得の朗報を知って喜ぶ朝大の学生たち(68年4月)

認可獲得の朗報を知って喜ぶ朝大の学生たち(68年4月)

朝鮮大学校の飛躍的発展の契機となったのは、非公開で建設された小平市の新校舎への移転であったが、この過程についての物語は、1959年に行われた総聯第5回全体大会(6月10日~12日)閉会直後の韓徳銖議長の次の言葉から展開されることになる。

「この大会に参加された皆さんに是非紹介したいことがあるので、明日、11時に中央線国分寺駅に集合していただきたい」

人々はこれを聞いて「それは朝大の新校舎のことではないか」と大きな期待がさざ波のように拡がっていった。翌日、国分寺に集まった人々は、トラックに分乗して行く手を見守った。車は津田塾大学前を過ぎて、すぐ左に折れ、桑の葉が車体の両側をこする道を千メートルほど進むと突き当たりとなり、そこで下車となる。

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