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朝鮮海外同胞援護委員会が談話/熊本地震に乗じたヘイトスピーチを非難

2016年04月20日 13:50 共和国

朝鮮海外同胞援護委員会のスポークスマンは18日、九州・熊本地方における大規模な地震に乗じて、インターネット上で「朝鮮人が井戸に毒薬をまいた」などの反朝鮮人ヘイトスピーチが行われていることと関連し、次のような談話を発表した。

周知のとおり、九州・熊本地方では大規模地震が相次ぎ、多くの人的・物的被害を受けたという。

今、朝鮮人民は大地震によって在日同胞、日本人が被害を受けたことに対し、心から胸を痛め、慰労の思いを禁じえずにいる。

しかし日本では、右翼反動層によるインターネット上での反朝鮮人感情をあおる荒唐無稽な妄言が飛び交い、人々を唖然とさせている。

地震が起こっていくらも経たずに右翼反動層が運営するインターネットには「熊本の朝鮮人が井戸に毒薬をまいた」という奇怪な記事が載り、「熊本では朝鮮人の暴動に注意しろ」など、反朝鮮人感情をあおり立てる流言飛語が乱れ飛んでいる。

万人を驚愕させるこのようにでたらめな世論は日本の軍警と民衆が朝鮮人大虐殺を強行した1923年9月の関東大震災の時をそのまま連想させている。

わが民族の不倶戴天の敵である日帝は、関東大震災発生時、地震発生に朝鮮人が関係しているかのように世論をミスリードし、朝鮮人であれば老若男女問わず虐殺する蛮行を強行した。

当時、関東地方だけでも6,000人以上の朝鮮人が残忍に虐殺され、その数は当時の在日朝鮮人の7.5%に及んだ。

関東大震災の発生から1世紀が経とうとするこんにち、熊本大地震をきっかけに93年前の朝鮮人大虐殺時の妄言が飛び交っていることは、わが民族に対し植民地奴隷の運命を強要し、恥辱と不幸を与えた日本軍国主義の亡霊が未だ徘徊しているという明確な証拠であり、わが民族の尊厳と自主権に対する許すことのできない愚弄であり、故意的な反共和国敵対行為にほかならない。

今、日本の各界の人士、団体は、反動勢力の扇動のもと関東大震災時の朝鮮人大虐殺をほうふつとさせる悪意に満ちた反朝鮮人敵対行為が強行されていることについて、深い憂慮を表している。

わが民族に対する日本の反動層のこのような反朝鮮人感情は百年宿敵である日本が執拗に追求してきた反共和国、反総聯敵視政策の産物であり、わが民族をまたも奴隷化し、「大東亜共栄圏」の古い夢を実現させようとする再侵略野望の発露である。

昨今、安倍政権は国家権力を発動し、わが共和国の尊厳ある海外公民団体である総聯と在日朝鮮人を差別し排斥する反朝鮮人感情を積極的に作り出している。

インターネット上に極悪な反朝鮮人妄言を掲載した者が誰であるか、また、その者らが犯した陰凶な目的が何であるかは火を見るより明らかである。

地震による被災者の慟哭の声が響き、余震の恐怖が漂っている時に極悪な反共和国・反朝鮮人感情をあおり立てる卑劣かつ排他的な乱暴は絶対に許されない。

わが民族に千秋万代にわたって許されない特大型の国家犯罪を働いた日本の反動層が関東大震災の時のように今回の大地震の被害と悪夢を対朝鮮敵視の雰囲気をあおることで覆い隠し、ひいてはそれをわが民族に対する敵対感をあおり立てる機会に悪用しようとするなら、それより愚かなことはないであろう。

わが民族は過去、力がなくて島国の蛮夷に国権を奪われて亡国の民の悲惨な運命をなめなければならなかった弱小民族ではない。

わが共和国は尊厳ある政治・思想強国、強力かつ威力ある核抑止力を備えた世界的な軍事強国としてわが民族の尊厳と自主権を冒とくし、わが同胞の運命と生存権を愚弄することに対してはいささかも許さず、断固と懲罰するであろう。

日本当局は卑劣な朝鮮人排他騒動の重大さを直視し、当該の防止対策と法的措置を早急に講じるべきであり、あわせてあらゆる形態の反共和国・反総聯策動を直ちに中止すべきだ。

(朝鮮新報)

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