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子どもたちの笑顔がはじける! 山口朝鮮初中級学校公開授業

2015年11月28日 13:34 民族教育
交流会では歌と踊りの輪が広がった

交流会では歌と踊りの輪が広がった

2010年度に始まった高校無償化は朝鮮高校だけ適用されず、これに追随して2013年度から山口県、翌年度は下関市と宇部市が山口朝鮮初中級学校(以下、山口朝鮮学校という)への補助金を一方的に停止した。これは明らかに「教育の差別であり、人種差別撤廃条約に違反する」が、何よりも朝鮮学校に通う子どもたちの心を傷つけているのだ。

私たちは無償化法適用&補助金復活の闘いを粘り強く続けたいと思う。本年7月に「朝鮮学校を支援する山口ネットワークメーリングリスト」(以下、支援する山口ネットワークを立ちあげた。そうした経緯もあり、今回(11月14日)の山口朝鮮学校の公開授業、午後の市民交流会は大変な盛り上がりをみせた。

英語授業(『My Dream』)を参観して

「私はラグビーをしたい」、「私はサッカーをしたい」、「私はミュージシャンになりたい」等々、「マイ・ドリーム」を教材にした英語授業(中2)を見た。子どもたちは、リスニング(聞き取り)・スピーキング(話す)・ライティング(書く)及び大型TV型の画面の絵を見ての授業がとても楽しいようだ。時おり、有名なミュージシャンの名前が出ると、「ウァー」という歓声が起こるが、団塊世代の私には、何のことかわからない。生徒たちは多様な英語学習を通して、確実に英語の学力をつけていると感じた。

ある調査によると、保護者が子どもを朝鮮学校に通わせる理由は「『学力と人間性の両面』にわたって質の高い教育、そして言葉使いや挨拶がきちんとできる『躾』」にあるという。勿論、民族教育は言うまでもない。(中島智子「朝鮮学校保護者の学校選択理由」プール学院大学研究紀要 2011年)授業の「温かい雰囲気」は、59年間の山口朝鮮学校の「すばらしい民族教育」の実績に裏づけられたものだと思う。バイリンガルの授業は、将来、子どもたちが日本と朝鮮半島、さらにグローバルな世界で活躍する姿を想像できた。

長生炭鉱の学習発表

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