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第44回在日朝鮮学生美術展で最優秀クラブ賞を初受賞/九州中高美術部

2015年11月09日 16:45 文化・歴史 民族教育

「導かないように導く教育」/困難超える大きな力に

今年で44回目を迎えた在日朝鮮学生美術展(以下、学美)の内、優秀な成績をあげた美術クラブに与えられる「最優秀クラブ賞」が九州中高・中級部に授与された。同校美術部史上初の快挙となった、同クラブを取材した。

他者性を持つ作品を

生徒の指導に当たる崔教員(右)

生徒の指導に当たる崔教員(右)

彫刻や画集、キャンパスに描かれた大小さまざまな作品が所狭しと並ぶ美術室。ときたま笑い声が漏れる明るい教室に、9人の美術部員たちがいた。中級部は6人、高級部は3人。現在、講師である崔栄梨教員(31)が週に2回指導にあたっている。

今年の44回学美には11点の作品を出展し、11点全てが入賞した。

その中でとくに耳目を引いたのが特別金賞に輝いた「世界中からの脱点」。同部の主将である朴里晏さん(中3)の作品だ。白いキャンパスに書かれた無数の点が、縦横無尽の線を浮き上がらせる。作品のコンセプト文にはこう書かれている。

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