妊娠6箇月の身重の体で夫と生き別れた妻が、65年ぶりに再会を果たした夫のネクタイをそっと直す所作に、胸が押しつぶされそうになった。愛する人に、そんなささやかな思いやりさえ尽くせなかった積年の悲しみが、深く皺の刻まれた手から伝わるようだった。
▼北と南の離散家族の再会事業は1985年に初めて実現し、2000年の6.15共同宣言発表以後、数回の中断を経ながらも継続的に行われてきた。20回目のとなる今回の再会では、冒頭のような夫婦や親子といった直系家族はごく一部で、年の離れたきょうだいや従兄弟、叔父叔母といった3親等の親戚との再会が高い割合を占めた。「あまりにも長い時間が過ぎてしまった」。南の赤十字団体関係者も肩を落とした。
▼離散家族の高齢化が進む中、再会事業継続の必要性は言を待たない。しかし再会事業そのものは問題解決におけるプロセスに過ぎず、抜本的な解決には根源である分断の克服と、統一実現に向けた具体的な取り組みこそが不可欠だ。
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