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在日朝鮮学生サッカー代表団、祖国で選考試合

2015年07月18日 11:12 スポーツ

夢の実現に向けたトレーニング

【平壌発=金淑美】今年も日本各地の朝鮮学校のサッカー部員らで構成された在日朝鮮学生サッカー代表団が祖国を訪問(6月29日~7月9日)し、朝鮮代表選手を選抜するための合同トレーニングと選考試合に参加した。今年は高級部1年から3年の生徒ら23人が参加し、在日本朝鮮人サッカー協会の李康弘理事長と、申載南事務局長が同行した。

祖国の選手らを圧倒

2013、14年に続き3回目の開催となった今回の合同トレーニングと選考試合は、今年10月にチリで行われる国際サッカー連盟(FIFA)・U-17ワールドカップに出場する朝鮮代表選手の選抜のためのものであり、20年東京オリンピックを見据えたものである。

在日朝鮮学生サッカー代表団

在日朝鮮学生サッカー代表団

生徒らはこの間、午前と午後のトレーニングを通じて技術を磨き上げ、4.25体育団(U-15)と鯉明水体育団(U-17)、鴨録江体育団(U-20)を相手に4試合に出場し、3勝1敗の好成績を収めた。試合は金日成競技場と西山競技場で行われ、数多くの平壌市民らが観戦した。

昨年は祖国の年齢別代表チームと対戦して1勝2敗したが、今年の朝高生たちは高い実力で祖国の選手らを圧倒した。当初は3試合のみ予定されていたが、4―2で敗れた4.25体育団が再度対戦しようと要請してきた。競技を観戦した祖国の人々は、朝高生たちのレベルの高さに驚き、熱狂的に声援を送った。試合終了後も、市民らは生徒たちが競技場の外に出てくるのを待って、温かい激励の言葉をかけていた。生徒たちを乗せたバスの後ろをついていく人たちもいた。

昨年に続いて参加した東京中高の梁賢柱さん(高2)は、全ての試合に出場し、7点のゴールを決めた。梁さんの活躍は多くの平壌市民をわかせ、「絶対に朝鮮代表になれ」と熱いエールを送る人もいた。

梁さんは「昨年は相手のボールを奪う場面で肉体的にうまく乗りきれずに後悔した。今年はそれを克服しようと思った。特にコンタクト(接触)を意識しながら試合に臨んだ。今後、スピーディな判断とディフェンスの技術をもっと磨いていきたい」と述べた。

対鯉明水体育団戦のようす(左が在日朝鮮学生サッカー代表団メンバー)

対鯉明水体育団戦のようす(左が在日朝鮮学生サッカー代表団メンバー)

また、10月のU-17ワールドカップ出場への期待感を示しながら、「ウリナラのチームの勝利に貢献したい」と言葉に力を込めた。

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