朝鮮総督府が企画した「古蹟調査事業」は周到な予備調査を経たものだった。
前述した「取調局」の下調べとあわせて、「併合」前から「学術調査」を装った日本人考古・歴史学者による朝鮮文化財にたいする綿密な調査を引継ぎ、立案したのである。
当時、東京帝国大学工科大学(現東大工学部前身)の助教授だった関野貞は、工科大学長の辰野金吾博士の命を受け1902年に朝鮮に渡り2カ月余にわたって朝鮮全土の古建築物と遺蹟そして美術工芸品を実に精力的に踏査した。これは日本人学者による朝鮮文化財の初調査とされるものである。
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