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朝鮮大学校歴史実習2014/「歴史の忘却」に抗い真相追究を

2014年11月18日 14:00 歴史

未来に繋がる実践的な活動

資料館を見学する学生

1986年から続いている朝鮮大学校歴史実習が11月13日から15日にかけて行われ、4年制学部の2年生と教育学部と短期学部の1年生が参加した。現地実習に先駆けて、10日から12日まで、朝大教員と外部講師による5つの講義が行われ、学生たちは「関東大震災と朝鮮人虐殺」、「日本軍と朝鮮人軍『慰安婦』」、「広島、長崎の朝鮮人被爆者」、「太平洋戦争と朝鮮人軍属」の4つのテーマについて各自研究を行った。

1日目、学生たちは埼玉県本庄にある本庄市立歴史民俗資料館を訪れた。旧本庄警察署があったこの地では、関東大震災時に収容されていた同胞43人が隣接された演武場で暴徒と化した民衆によって虐殺されたが、資料館には1枚のパネルと数冊の本以外にそれを物語る展示物はない。学生たちは長峰共同墓地の「関東大震災朝鮮人犠牲者慰霊碑」を訪ね花を手向け、追悼文を読んだ。1959年に日朝協会によって建てられたこの碑にも民衆の虐殺行為への言及はない。

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