知恵と勇気があれば、小さくても勝てる/朝鮮の寓話「ハリネズミの話」
2014年08月28日 15:17 文化・歴史朝鮮で子どもたちに人気の絵本「ハリネズミの話」(外国文出版社刊)。
弱肉強食は自然の摂理か? いやいや、そうとは言い切れないかもしれないぞ…。
むかし、ある山でだれがいちばん力が強いかを決める力くらべがあった。
山の動物たちがみんな集まり、力くらべがはじまった。
中でも力持ちのクマとイノシシの試合が一番見物だった。そのうちこそこそとぬけだすものがあった。それはキツネだった。
トラが大きな岩の上でぐうぐうとねむりこけていた。
キツネは息を切らして大岩にかけ上り「トラさん! トラの兄さん!」と声をかけた。
「なんだ、わしの昼寝をじゃまするとは」