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〈特集・「若きアーティストたち」100回記念〉ピアニスト・朴勝哲さん

2014年07月16日 15:31 文化・歴史

「若きアーティスト」100回記念として、これまで登場していただいた朴勝哲さん(本紙04年3月10日付)南孝俊さん(本紙07年9月5日付)朴美和さん(本紙09年7月29日付)に改めて会って、その後の活躍ぶりについて話を聞いた。

“音楽を通して伝えたい”

よく褒められたのは「演劇に寄り添う音楽ができるところ」だという朴勝哲さん(47)。先輩の紹介でこまつ座の芝居の演奏を引き受けたことがきっかけで、さまざまな舞台を踏んだ。クラシック一筋だった朴さんにとってコード譜から芝居に合わせて作り上げていく音楽は未知の世界。音楽界だけではできなかったであろう貴重な経験をしたと20年以上の音楽活動を振り返る。こまつ座代表であった故井上ひさしさんのもとで、日本語の正しさ、言葉というものをどう使うかということを常に問われた朴さん。社会的な問題を扱う演劇の世界で「自分たちの仕事で一体何を伝えられるのだろう?」ということを常に考えた。こまつ座「兄おとうと」のピアノ演奏では初の読売演劇大賞優秀スタッフ賞に選ばれたが、「まだ僕は音楽家ではない」と語る。

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