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〈本の紹介〉写真集・キルギスの誘拐結婚/林典子著

2014年07月28日 16:43 対外・国際

「誘拐結婚」の実態、懸命に生きる女性の強さ

男が気に入った女性を強引に自宅に連れていき、無理やり結婚させる――キルギス語で「アラ・カチュー」と呼ばれる「誘拐結婚」。直訳すると「奪って去る」の意味だ。

中央アジアのキルギスで古くからの「慣習」として今も横行している誘拐結婚は、現在のキルギスの法律では禁止されている。しかし、単なる「親族間のもめ事」と見なされ、犯罪として扱われることはほとんどないのが現状だ。現地の人権団体によると、人口540万人のキルギスでは、既婚女性の約4割が誘拐により結婚していると推定される。

気鋭のフォトジャーナリストとして知られる著者の初写真集。誘拐結婚を経験した13人の女性たちの姿が収められている。

「キルギスの誘拐結婚」

「キルギスの誘拐結婚」表紙

著者は誘拐結婚の実態を取材すべく、2012年7月から5カ月間キルギスに滞在しながら、誘拐で結婚した25組の夫婦や女性たちなどの取材にあたった。その間、実際に誘拐現場に数回遭遇した。今年1月には再びキルギスを訪れ、1カ月余りの追加取材を敢行。女性たちのその後を追った。

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