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各国の「慰安婦」被害者、日本政府に苦痛と怒り訴え/アジア連帯会議 国会集会で

2014年06月03日 15:20 主要ニュース 朝鮮半島

「私たちが死ぬこと望んでいるのか」

日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議が2日に開いた国会集会では、被害者と遺族らが登壇し、いまだ癒えない精神的肉体的苦痛を訴えた。また、問題解決に努めないばかりか加害事実を否定しようとする日本政府に怒りをぶつけた。

9歳で被害に遭った女性も

インドネシアの被害者、スリ・スカンティさん

インドネシアの被害者、スリ・スカンティさん

1992年夏に始まった日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議が日本で開催されるのは今回が4度目。集団的自衛権行使を解釈改憲によって容認し、「戦争ができる国」へと暴走する安倍政権に危機感を抱き、日本政府が戦争への道を放棄し、「慰安婦」問題を解決することで世界平和に貢献するよう直接訴えたいという被害者たちの切実な思いによって、急きょ東京での開催が決まったという。

フィリピンの被害者、エステリータ・バスバーニョ・ディさん

フィリピンの被害者、エステリータ・バスバーニョ・ディさん

集会では、被害者と遺族が悲痛な面持ちでそれぞれの思いを訴えた。

まず中国から、被害者・趙潤梅さん(1925年生まれ、2008年死去)の養女である曹金愛さんが遺族として発言。1941年4月、故郷の村を襲った日本兵に捕まって連行され、40日もの間監禁、強姦・輪姦の性暴力を受けた母の悲惨な体験とその後の困難な人生、そして日本政府に謝罪と賠償を求め1998年に東京地裁へ提訴(山西省日本軍性暴力被害者賠償請求訴訟、2005年に敗訴)するに至った経緯について語った。

9歳という幼い年齢で日本兵に力づくで連れ去られ、日本軍将校からひどい性暴力を受け、子どもを持つことのできない体にされたというスリ・スカンティさん(インドネシア、1934年生まれ)は、発言の途中に感情を抑えきれず、興奮して涙を流しながら言葉を詰まらせてしまった。

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