2014年2月中旬、関東地方で降った数十年ぶりの大雪がまだ残る道を私は複雑な思いで歩いていた。
数日前に朝鮮大学校ラグビー部名誉監督の全源治先生から、「在日のラグビー協会の関係者と会って話したい」との連絡を受け、自宅で病気療養中の先生の元へと向かうことになった。先生が年明けから体調を崩されているという話を聞いていたが、どんな状況かは分からなかった。
お会いした瞬間、自然と涙がこぼれてきた。あの屈強で豪快な先生が病におかされ別人のようになっていたからだ。先生はしゃべるのも困難な状況にもかかわらず、かすれた声で私たちに語り始めた。
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