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〈みんなの健康Q&A〉ライフサイクルからみたメンタルヘルスケア(5)

2014年04月24日 09:36 文化・歴史

「無力化」と「断片化」という暴力のメカニズム

「まさかあの家族が…」と思われるような家庭内で起きる

前回に引き続き、DVの理解を深めていきましょう。今回は、DV加害者像と暴力のメカニズムを解説します。

DV加害者像

DVは一般的には起こらず、ごく一部だけの家庭で起こっていることだと思われがちですが、「まさかあの家族が…」と思われるような家庭内でも起こりうる普通のことなのです。普段はむしろ冷静であったり、真面目で優しい人があるとき豹変しDVへと走ってしまうこともあります。皆さんがよくイメージする加害者像として、「酒乱だから」「仕事がうまくいかず、ストレスが多いから」「経済的に行き詰まっているから」「幼少期に虐待の経験があったり、実家もDV家庭であったから」など、暴力を振るう原因として、さまざまな理由を抱えている姿があるのではないでしょうか。もうちろん、上記のような状況の加害者もいますが、まったく該当しないこともあります。学歴や社会的地位、経済力などは関係なく、DVは起こります。ただ、社会的地位もあり、経済的に恵まれていたりするほど、顕在化しにくいという実態はあります。

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