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済州島4.3事件66周年追悼の集い/作家・玄基榮氏が講演

2014年04月21日 16:28 主要ニュース

 「4.3より恐ろしいことは、人々の忘却」

「済州島4.3事件66周年追悼の集い」(主催=「済州島4.3事件を考える会・東京」)が19日、東京・荒川区で行われ、済州島の関連団体の人士をはじめ、同胞や日本市民など約500人が参加した。

集いでは、作家の玄基榮氏による講演と、ミュージシャンの朴保さんのライブ・コンサートが行われた。

オープニングで女優の佐々木愛さんが「追悼のことば」を朗読し、参加者全員が4.3事件犠牲者を偲んで黙祷した。

約500人が参加した「4.3追悼の集い」

約500人が参加した「4.3追悼の集い」

主催者を代表してあいさつを行った「済州島4.3事件を考える会」の曺東鉉会長は、今年3月に済州4.3犠牲者追念日が南朝鮮の国家記念日に指定されたことに触れながら、「国家権力というものは、時として歴史を都合よく改ざんし、あらぬ方向へ持って行くことがある。われわれはそのことを肝に銘じ、今後も注視していかなければならない」と指摘。「朝鮮半島の分断反対と、4.3の武装蜂起そのものに対する歴史的位置づけや、米軍の責任追及など、残された課題はまだ多い。われわれは、4.3事件の本当の意味での解決を目指し、平和と人権の旗印の下、これからもたたかい続けていきたい」と話した。

続いて、来日した「済州4.3平和財団」の李文校理事長と、「済州4.3犠牲者遺族会」のチョン・ムニョン会長もあいさつを行い、4.3事件をめぐる歴史認識を正していくことの重要性について語った。

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