水面がきらめく津軽海峡に面した立待岬(北海道函館市)は、11月ともなると身を切るような冷たい風が吹き、断崖絶壁に押し寄せる荒波がしぶきをあげる。戦時中、強制連行あるいは身売りされ、日本の軍人たちに青春のすべてを奪われた朝鮮の少女たちがこの地に立ち、最後に思ったことはなんだったのか。少女たちが投身自殺したであろうこの岬に佇ずむと、身も心も割かれる思いだった。

きれいに整備された立待岬
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