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〈回顧2013年〉民族教育/「私たちの学校を守る」

2013年12月24日 15:33 民族教育

今年4月、京都市伏見区に民族教育の新たな学びの舎が誕生した。長引く経済不況、社会にはびこる在日朝鮮人へのヘイトクライム(憎悪犯罪)にも屈せず実現した京都朝鮮初級学校の竣工は、子どもたちの未来を守るという決意の表れだった。2013年を終える今なお「高校無償化」除外、地方自治体の補助金停止など、朝鮮学校に吹きすさぶ逆風は肌を切り裂くほどに冷たい。それでも同胞たちは心ある日本人と手を取り合い、「私たちの学校」(ウリハッキョ)を守り、差別を乗り越えるためのたたかいを力強く推し進めている。

笑顔はじける新校舎

千人以上が参加して5月に盛大に行われた京都初級の竣工式で、京都朝鮮学園の孫智正理事長は新校舎建設の道のりを振り返りながら、未来ある子どもたちが安心して学べる環境を整えてやりたい一心で、山積する課題を一つひとつ克服し、同胞たちが一丸となって奔走してきたと熱く語った。

新校舎で学ぶ喜びに溢れる京都初級の児童たち

新校舎で学ぶ喜びに溢れる京都初級の児童たち(盧琴順撮影)

新校舎ではじける子どもたちの笑顔に目を細めた孫理事長の言葉は、各地の同胞たちの共通した思いでもある。今年、子どもたちのためにより良い教育環境をつくろうとする大規模な取り組みが相次いだ。

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