今年、高麗王朝の古都である開城に、計4回足を運んだ。
6月にユネスコの世界文化遺産に登録されて以降、イギリスをはじめとするヨーロッパからの観光客が増えているという。ここ数カ月間での外国人観光客の増加に伴い、交通や宿泊施設など、開城市内のインフラの拡充が図られている。
外国人観光客が泊まれる子男山ホテルは、10月末にリフォーム工事を行い、装いを新たにした。
11月初旬には、霊通寺―朴淵の滝(約10㎞)などの区間を結ぶ環状線道路が完成。市内の移動にかかる時間が大幅に短縮された。
外国人観光客でにぎわいが増す一方で、最近いっそう冷えきっている北南関係が落とす影もある。
開城では2007年12月から、南朝鮮の現代峨山による観光事業が始まったが、李明博が大統領に就任した翌年12月に、北南関係悪化の影響で中断。朴槿恵政権下の今も状況は変わらない。
南の観光客が訪れていた当時、昼食場所として利用されていた民俗旅館に勤務するある女性は、「あの頃は、1日に150人もの観光客が南から来た。言葉も、血筋も同じ南の同胞たちと日常的に会ううちに、明日にでも統一する日が来るように思えたものだ」ともどかしげに話していた。「高麗は朝鮮史上初の統一国家。その都がここ開城であったという歴史からみても、祖国統一が近い将来に必ず成し遂げられることを願わずにはいられない」。
高速道路から開城市内へと続く入口には、「統一した朝鮮人民万歳!」と書かれた大きな看板があった。開城市民たちの統一への熱い思いをうかがい知れる風景だった。
(里)