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開城の世界遺産を訪ねて(上)/小久保晴行

2013年10月25日 12:11 主要ニュース 朝鮮半島

千年の歴史をほこる古跡群/開城なつかし緑薫りて

去る10月7日から12日まで、「東京・平壌虹の架け橋」第2回友好訪問団(金丸信吾団長)の一員として平壌と開城を訪問した。

筆者にとっては5回目の訪朝だが、なかでも開城市の参観は楽しみだった。板門店軍事境界線訪問の帰途に開城を数回訪ねているが、高麗博物館(高麗成均館)と郊外の朝鮮天台仏教の総本山霊通寺以外にはゆっくり市内を拝見していなかったからなおさらであった。

周知のように、開城市の高麗時代の王宮跡、城壁や史跡「善竹橋」などの遺跡群が、2013年、ユネスコから正式に世界遺産に指定登録された。ユネスコは高麗王朝(918~1392年)の首都だった開城古墳群などは「高麗王朝が仏教から儒教に移行する時期の文化的、精神的、政治的価値を内包している」と高く評価している。朝鮮の世界遺産登録は2004年の平壌近郊の「高句麗古墳群」に続いて2番目である。

開城は朝鮮初の統一国家高麗の千年の歴史と文化が薫る日本の奈良のような古都である。

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