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〈バスケットボール〉関東地方初級学校新人戦、男子は西東京第2、女子は埼玉が優勝

2013年05月21日 09:55 スポーツ

関東地方初級学校バスケットボール新人戦(兼「第11回ヘバラギカップ」シード権大会)が2日、東京朝鮮中高級学校体育館で行われた。同大会は、東京中高学区チームによる新人戦だ。

男子

男子優勝の西東京第2

ディフェンディングチャンピオンの西東京第2、近年惜敗が続く埼玉への期待が高まった男子。今年度から東京第3男子チームが新規加盟し、合同チーム(第3、第4、第9)で参加した。男子参加校が5チームのため、変則トーナメント戦が行われた。

決勝は予想通り、西東京第2と埼玉の一戦となった。

前半は様子見から始まり、徐々に西東京第2の個人技とディフェンスが目立ち始める。スクリーンアウトもしっかりとし、「今年のチームは少々小さめ」との自己評価を覆す試合運びとなった。

一方の埼玉も負けじと攻めるが追いつかず、西東京第2が36-18のタブルスコアで勝利した。

結果、西東京第2、埼玉の2チームがヘバラギカップのシード権を獲得した。

女子

女子優勝の埼玉

埼玉の連覇を阻むべく、各チームが健闘した女子。

予想通り準決勝の2カードは埼玉対千葉、東京第1対東京第4の対戦。決勝に進んだのは、準決勝を危なげなく勝利した埼玉、終盤までもつれ込んだ接戦を制した東京第4だった。

決勝戦、両者ともにスピードあふれるプレーと、正確なシュートで一歩も譲らず。後半に入ると、埼玉は、アグレッシブなペネトレイト(ドリブルでゴールに攻め込むこと)を決めた。東京第4は外角からのシュートでチャンスを見出そうとするが、リングに嫌われ思うような試合運びができない。インサイドに進入できずに焦る東京第4に対し、埼玉はしっかりとした試合運びでリズムを作った。

結局、29-20で埼玉が勝利した。

3位決定戦では、東京第1が千葉に54-25で圧勝した。

結果、ベスト4の4チームがシード権を獲得した。

一方、中級部はハーフゲームでの新人戦を行い、男子は東京第1、女子は東京第4が優勝した。

 〈編集後記〉主役は選手、観客のモラル向上を

昨今の厳しい情勢の中、同胞たちの元気の源となるのが、学生スポーツ大会だ。

朝鮮学校の会場には、予選会にもかかわらず、多数の父母応援団が駆けつけた。

朝早くから、至る所で握手を交わす先輩や後輩、挨拶する光景を見かけた。大会は、久しぶりに会う人々の再会の場でもあるようだ。

今年度も日本各地で年間を通じて学生大会や同胞競技会が開催される。

観客、チーム関係者(父母)たちの協力は大切だ。しかし、昨年度の全体総括では、観客のマナーやモラルに対する意見が提起された。

また、以前に比べるとはるかに改善はされたが、「ゴミ」の放置問題も指摘された。

今大会終了後、後輩の応援に駆け付けた某校の中学生たちは、観客席のゴミ(ティッシュ、缶、ペットボトル、アメ袋など)の清掃を一緒に手伝ってくれた。

観客層にも様々あり、つい熱くなりすぎてしまう傾向も多々ある。

自チームのナイスプレーに対する称賛は良しとしても、相手チームへの罵倒はすべきではない。また、レフリージャッジに対する、ベンチやプレーヤー、観客の紳士的な態度も必要だと指摘された。ワッペン所有者、未取得者にかかわらず、基本的に予選は帯同審判を導入している。審判にも経験豊富な者もいれば、そうでない者もいる。そして、人間であるが故にミスもあれば見落としもありうる。

まずは指導者が意欲的にスキルをアップすべきだ。「指導はしているが審判はできない」は、もはや通用しない。

試合中に「歩いた!」「あたってる!」というアピールも多々ある。

ファウルの3原則に基づくと、当たっただけではファウルではない。ルールブックを1度でも読めばわかることだ。

審判ができない人ほどジャッジに対してクレームをつける傾向があるようだ。

応援は大歓迎だが、観客のモラル向上も必要だ。

試合の主人公は、あくまで生徒たちであることを肝に銘じてほしい。

【コリアンバスケットボールネット編集部】

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