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北海道で民族教育を考える集会

2013年04月23日 18:31 主要ニュース

”国際的にも許されぬ差別”

「高校無償化から朝鮮学校を除外した安倍政権に抗議し、民族教育を考える集会」が13日、北海道朝鮮初中高級学校で行われ、同胞、生徒、日本市民220人が参加した。

北海道初中高で行われた集会の様子

集会ではまず、3月31日に東京で行われた「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を! 3.31全国集会&パレード」の様子が上映され、そのときのテーマソング「声よ集まれ、歌となれ」を高級部生徒21人が合唱した。

つづいて2人の高級部生徒が発言。李麗奈さん(高3)が、「私たちがいくら署名用紙を集めたって、ビラを何枚配ったって、残ったのは良い結果ではなく、私たちの心の傷だけだった。私はこの想いをたくさんの人に知ってもらいたい」などと訴えた。

「北海道朝鮮学校を支える会」(以下、「支える会」)の鈴木芳雄事務局長による「無償化」問題に関する経過報告があった。

主催者を代表し、申京和校長、「支える会」の古河清敬共同代表、オモニ会の金貞美会長があいさつした。

金貞美会長は、群馬のオモニたちが発信した「私たちの夢、私たちの心プロジェクト」(1月~)が、北海道でも盛り上がりを見せ、多くの折鶴、募金が集まったと紹介した。また、「これからも日本の友人たちとの友情を大切に育みながら、民族教育を守り発展させていきたい」と決意を語った。

北海道初中高で行われた集会の様子

集会では、一橋大学の田中宏名誉教授による講演「『坊主憎けりゃ…』が民族教育をつぶしていいか~高校無償化除外と補助金カット~」があった。田中名誉教授は、朝鮮学校が「無償化」制度から除外されるまでの経緯などについて話し、外国人学校の中で朝鮮学校だけが「無償化」適用外とされたことについて、「北朝鮮はけしからん、という感情をぶつけただけの、国際的にも許されない差別だ」と批判した。

集会の最後には、北海道初中高、同校オモニ会、「支える会」連名の決議文が採択された。決議文は、「私たちは安倍政権と文科省が在日同胞の歴史的経緯や『高校無償化』制度の趣旨、日本国憲法と国際人権規約などをふまえ、不当な省令『改悪』をただちに撤回し、朝鮮高級学校生徒への『高校無償化』制度適用を一日も早く実施することを強く要求する」と強調した。

【北海道初中高】

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