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児童虐待に「通告」殺到

2013年04月08日 09:49 春・夏・秋・冬

東京都町田市役所ホームページの「児童虐待についての相談・通告」という欄には、「虐待というと、子どもの身体を傷つける暴力を思い浮かべます。しかし、心を傷つける言葉を浴びせることも…虐待です。気づいたらご相談ください」と書かれている。その町田市の教育委員会が、とんでもない決定を下し、人々から指弾されている春夏秋冬

▼町田市教育委員会は、市内の小学校の新入生に配布している防犯ブザーを、西東京朝鮮第2初級学校にだけ配布しないことを決めた。これは、朝鮮学校の生徒はどんな暴力にあっても構わないという態度であり、それを助長する行為である。また、「心を傷つける」ことも虐待と定義するなら、明らかに朝鮮学校生徒に対する虐待行為だ

▼防犯ブザーは懐中時計くらいの大きさで、紐を引っ張ると「ビービ―」というびっくりするほどの大きな音が鳴り続ける。幼い児童にとっては護身の強い見方だ。配布は2004年度に始まり、西東京第2初級にも配布されていた。今回配布を取りやめた理由について市教育委員会は「国際情勢を受けて総合的に判断した」としながら、「国民の理解が得られない」と説明した

▼配布取りやめが明るみになった4日から、同市役所には「虐待に気づいた」市民から抗議が殺到。役所の機能が麻痺するくらいだという。非常識な判断を「国民の理解」にすり替えようとする行政に、日本の良心が立ち向かっている。(進)

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