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〈心に残る言葉2012〉「若者の姿を見ていると胸が高鳴る。こんな感動は何年ぶりだろうか」

2012年12月22日 10:00 コラム

「年を取ったからと言って座っていられない。生きている限り活動する。若者には負けない」

福井で暮らす総聯本部顧問の金鉄洙さん(75)、呂点相さん(74)夫妻は、示し合わせたかのように口をそろえた。

青商会をはじめとする同胞青年たちの活躍は、各地の同胞に大きな力を与えている。写真は北陸青商会結成総会に参加した中央と地方の青商会幹事たち(11月11日、北陸初中)

解放後、朝聯時代から福井で暮らし、同胞社会と民族教育の発展に身を捧げてきた夫妻。同胞社会の「浮き沈み」をすべて味わってきた。

「活気を失った北陸同胞社会において、ウリハッキョは同胞の唯一の心の支えであり、同胞社会の存亡を左右する柱だ」

そんなウリハッキョを守るべく、同胞青年たちが立ち上がった。昨年、朝青北陸地方委員会が結成されたのに続き、今年11月、北陸青商会が結成された。

笑いと涙にあふれた「総聯分会代表者大会-2012」(10月20、21日、朝鮮大学校)。参加者たちは「新たな全盛期愛族愛国模範創造運動」に取り組む決意を新たにした。

北陸朝鮮初中級学校で行われた結成総会とそれを祝う同行学芸会には、北海道から九州まで、70人の青商会幹事たちが北陸の同胞たちと共に参加し、北陸同胞社会に力強いエールを送った。

舞台で歌を歌った青商会、そして行事を支えた朝青、一人が二役三役もこなす教員、感動的な公演を披露した生徒たち。その姿を見て、これまで同胞社会とウリハッキョを献身的に守ってきた顧問たちは感激し、「大きな力をもらった」と喜んだ。富山県商工会会長の崔在坤さん(78)、女性同盟富山県本部副委員長の金俊子さん夫妻をはじめ、さらなる学校支援を申し出た同胞、商工人もいた。

「若者のいきいきとした姿を見て胸が高鳴る。こんな感動は何年ぶりだろうか」「われわれの活動が正しかったとあらためて確信した。胸がスッキリした」

各地の同胞青年たちは、同胞社会と民族教育を守り発展させるため、運動の主役となり、知恵と力を絞って懸命に活動している。

とくに朝青や青商会の活動を終えた40、30代が、支部や分会に活躍の場を求めている。

それを象徴する一幕が「総聯分会代表者大会-2012」(新たな全盛期1回大会、20~21日、東京)であった。

数カ月前まで青商会で活躍していた40代前半の東京の支部委員が、「全国ナンバー1」の分会を作ると宣言すると、同世代の大阪の支部委員が、「必ず勝つ」と挑戦状をつきつけた。

「新たな全盛期愛族愛国模範創造運動」は幕を開けた。

各地の総聯、女性同盟支部、分会で40、30代の同胞を役員に登用する動きが広がっている。1世、2世が築きつないできた同胞社会の拠点を守り、運動を継承する若者の姿に、多くの同胞が力と勇気を得ている。

(李泰鎬)

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