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尼崎初中の校舎耐震補強工事が完工、先代の想い次世代に引継ぎ

尼崎朝鮮初中級学校校舎の耐震補強・改修が完工した。改修された校舎には、講堂をはじめとする各施設が新たに設置された。9日、同校で完工祝賀会が催された。1部の記念報告会には講堂で、2部の祝賀公演は運動場で行われた。児童、生徒らと保護者、教職員、卒業生をはじめとする同胞、日本市民たち600余人が参加し、尼崎初中の新たな門出を祝った。

生まれ変わった校舎を背景にして、公演を披露する児童ら。

鉄筋で出来た4階建ての校舎(尼崎市西立花町)は、1975年10月、祖国の支えと阪神地域同胞の力により建設された。それから37年、校舎の老朽化に伴い、保護者、関係者からは生徒の安全を確保するたための校舎改修工事が求められていた。東日本大震災(2011年3月)以降、生徒たちの安全に対する声はさらに大きくなった。

そうした流れの中で、第1期工事が昨年10月に開始。まずはトイレ施設が改修された。同時に耐震審査も行い今年5月には耐震補強、改修工事に着手。電器設備、消防装置などを一新し11月末に完工した。この間、生徒たちも学校施設の塗装などを手伝った。

1部の記念報告会では、校舎の工事過程をまとめた映像が上映された。続いて改修工事実現のために尽力してきた同胞、建設業者に花束とプレゼントが贈られた。また生徒代表、関係者らがあいさつを行った。

記念報告会には、兵庫朝鮮学園の朴成必理事長、各地域商工会関係者らと尼崎市の稲村和美市長、西宮市の河野昌弘市長、尼崎市議会の安田雄策議長をはじめとする来ひんが参席した。

稲村和美市長は、「次の世代によりよい環境をつくってあげようという先代の想いが伝わってきた。ここで学んだ子どもたちは必ず国際社会で活躍する人材になるはず。同校と共に多文化共生社会を目指したい」と話した。

記念報告を行った李汪健校長は、改修工事にいたった経緯について言及。今回の工事は、尼崎東地域同胞たちの民族教育に対する想いが込められた貴重な資金を基に実現されたと強調し、深い謝意を述べた。さらに今後について、「尼崎初中の創立70周年に向け、連合同窓会を再整備し卒業生たちが同校と地域同胞社会の発展のために団結するきっかけをつくりたい。心をひとつにして、学校を守り発展させていこう」と呼びかけた。

2部の祝賀宴では、児童、生徒、卒業生と兵庫朝鮮歌舞団らが、生まれ変わった校舎を背景にして歌や踊り、楽器演奏を披露した。

金尚煕さん(6年)は、完工後の各施設の中でも「新しく出来た講堂が一番好き。これからは卒業式や入学式を、学校で出来るから嬉しい」と笑顔で語った。

(周未來)