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「日朝友好京都・おんなの集い」、国交正常化にかける思いに心打たれ

2012年12月10日 16:10 主要ニュース

日朝友好促進京都婦人会議が主催する日朝平壌宣言10周年記念「日朝友好京都・おんなの集い」が11月17日、京都朝鮮会館で行われ、日本市民や同胞ら約60人が参加した。

集いでは、日朝国交正常化を求める連絡会共同代表で朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表の清水澄子さんが「最近の日朝関係と私たちの課題-ピョンヤン宣言から10年を迎えて」と題して講演を行った。

清水さんは、朝鮮を刺激する日米韓の軍事協力や「集団的自衛権の行使容認論」など、米国のアジア太平洋戦略と日本の政治の極右化が密接に関連していることを、実例をもって解説した。

4月に行われた「金日成主席生誕100周年慶祝国際祭典」に日本準備委員会代表として参加した清水さんは、朝鮮は今年を強盛大国の大門を開く年と位置付け、人民生活の向上や生産活動に力を入れ、目覚ましい発展をとげていると述べた。

また、国際祭典には、世界67カ国350人が参加したが、日本は政府・国会議員の誰一人も参加させなかったと指摘し、「制裁からは何も生まれない、対話と交渉から日朝国交正常化の道を拓き、国交正常化交渉を通して拉致問題も解決できる」と力強く語った。

その他にも示唆に富んだ内容が語られた。朝鮮問題とは、日本の政治社会の在り方の問題であり、米国への従属からどう脱却するか、日本自身の問題であること、加害者が被害者意識に立つ時、相手の立場で物事を考えることができなくなり真実が見えなくなるということ、政治とマスコミに煽られず、自分の目と頭で考え、正しい歴史認識を持てるよう学習を深め、日本社会の誤った「朝鮮観」を改める活動をすることなどが言及された。

2部では、手作りの美味しい料理が並び、女性同盟顧問団「コップニ」のお祝いの歌の合唱、参加者全員の「アリラン」合唱、記念撮影などで盛り上がった。

闘病中の清水さんは、「元はいい声だったんですが、病気でこんな声になってしまって。でも話し出すと咳は止まるんですよ」と話しながら、90分間、病気を感じさせず熱弁をふるった。

参加者たちは、清水さんの日朝国交正常化にかける並々ならぬ思いに感動し、力と勇気を得た。

【女性同盟京都】

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