公式アカウント

「慰安婦」否定は許さない

2012年12月10日 13:09 春・夏・秋・冬

米国ミシガン州デトロイトに日本軍「慰安婦」を象徴する少女像が建立される。米国には、ニューヨーク州とニュージャージー州に「慰安婦」問題を訴える碑があるが、少女像の建立は初。ソウルの日本大使館前にある少女像の設計者が製作に携わるという

▼碑や像の建立には、日本の過去の戦争犯罪を記し、謝罪と賠償を促すだけでなく、根本的な問題として、「人間の尊厳と女性の人権について訴える」という人々の思いが込められている。さらに10月には、ニューヨーク中心部のストリートに「慰安婦通り」を設置する案がニューヨーク市議会に提出された。ニュージャージー州バーゲン郡では、「慰安婦追悼の日」を制定する動きもある

▼一方、10月の国連総会で南朝鮮の国連次席大使は、国連が被害者の救済措置や加害者の処罰に力を注ぎ、正しい教育など再発防止策を講じるよう求めた。11月には、国連人権理事会が日本政府に「慰安婦」問題の解決を勧告した。さらに、中国も「慰安婦強制連行は、日本軍国主義が第2次世界大戦中、アジアの被害国の国民に対して犯した重大な罪だ。日本は歴史を直視し、真に反省すべきだ」と立場を表明した

▼衆院選を控え、候補者や党首のなかには、過去の戦争犯罪を否定し、領土問題で威勢のいい発言をする者も少なくない。それが票につながるというのなら嘆かわしい。国際社会では決して許されないと肝に銘じるべきだ。(天)

Facebook にシェア
LINEで送る