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オバマ政権2期目の行方

2012年11月09日 13:47 春・夏・秋・冬

米国の大統領選挙でオバマ氏が再選した。ロムニー候補との激戦が伝えられたが、平壌では「現職の勝利」を予想する向きが多かった

春夏秋冬▼4年前の選挙でオバマ候補は、朝鮮との対話意向を示し、首脳会談の可能性にまで言及した。しかし当選後は従来の敵視政策を踏襲した。6者会談は中断し、朝鮮は2度目の核実験を行った。前任者の「強硬策」を批判した大統領は、朝米の敵対関係を「チェンジ」することが出来なかった

▼オバマ大統領が選挙に忙殺される間にも、交戦国間の対立は激化し、非核化合意の履行は、岐路に立たされた。今年7月、朝鮮は敵視政策を強める米国に対抗し「核問題を再検討せざるを得なくなった」と公言した。8月には、朝米関係の現状が変わらぬ限り、朝鮮の核保有は「長期化するしかない」と表明した

▼今回、選挙参謀を務めた前NSCアジア担当補佐官は、再選を果たしたオバマ氏は「朝鮮との直接対話をためらわない」と述べたという。クリントン、ブッシュ政権も2期目では、対朝鮮強硬策を修正し、対話を続けたが、そこでの合意を実行に移さず問題を先送りにした。オバマ政権が同じ轍を踏めば、非核化構想は無に帰する。再選を予想した平壌の米国ウォッチャーたちも、まやかしの柔軟策は朝鮮に通じないとの見方を示す。「オバマ政権は決断を迫られる」との観測が広がっている。(永)

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