福井、石川、富山を管轄する北陸青商会が結成された。これにより、青商会は北海道から九州までの全域に組織を築いたことになる。11日、北陸朝鮮初中級学校で行われた結成総会には、約200人が参加した。前日に福井県で開かれた青商会中央幹事会に参加した各地の青商会幹事ら約70人も駆けつけ、北陸青商会の門出を祝った。総会後、結成を祝う同校学芸会も行われた。総聯中央の許宗萬議長が北陸3県の活動家、朝青北陸地方委員会のメンバーや学父母を含む同胞ら、同校を支援する市民団体関係者らと共に参加した。同胞社会と学校を守るべく立ち上がった青年たちの姿に、北陸同胞たちは大きな期待を表した。総会と学芸会は、同胞社会の存亡を左右する朝鮮学校を守るため、同胞たちが団結する重要なきっかけとなった。

北陸の同胞社会は以前の活気を失い、学校の生徒数も激減した。かつて朝青で活躍した青年たちは、同胞社会で行き場を失っていた。
北陸では、1998年に青商会結成を目指す動きがあったが、結成には至らなかった。一方、2002年に30、40代同胞青年たちの親睦会である「三四会」が発足。互いに交流を深め、情報を交換し、学校への寄付も行ってきた。
同胞たちは、同胞社会と学校を守り発展させる上で要となる30、40代が先頭に立ち、運動を牽引することを強く望んできた。それが青商会という形となって実を結んだ。

結成総会の様子
総会で北陸青商会初代会長に選出された裵正植会長(43歳)は、「三四会」の食事会などに参加し、「青商会が活性化されれば同胞社会が活気づく」「青商会ネットワークに北陸も参加し、共に同胞社会を盛り上げよう」と熱く呼びかけた青商会中央幹事らの熱意に押され、また青商会の各地での活躍を知り、そのネットワークが持つ力を実感。仲間たちと思いを共有する過程で、北陸青商会結成を決意したと語った。
「今日の一歩がたとえ小さくとも、歩む道は険しくとも、豊かな同胞社会と子どもたちの明るい未来につながる一歩になるだろう。北陸3県を合わせれば、長野や静岡、三重よりも多い5000余人の同胞数になる。愛族愛国の歴史と伝統もある。各地の青商会メンバーらと力を合わせ、互いに刺激し合い、経験を学び、同胞社会を守っていきたい」
北陸青商会の立ち上げメンバーは、福井から5人、石川と富山から2人ずつの9人。少人数ながら、全国の青商会の活動経験、人脈、朝鮮学校卒業生のつながりを存分に活用し、北陸に400人いる30代同胞青年らを対象に会員を増やしながら、北陸同胞ネットワークの構築、民族教育支援、経営生活サポート、同胞行事開催などの活動を展開する。
青商会中央の洪萬基会長は、「北陸青商会結成により、福井、石川、富山に離れて暮らす30代同胞青年たちを愛族愛国の理念のもとに結集するとともに、北海道から九州まで青商会のネットワークがくまなく張り巡らされることとなった。青商会は中央と地方が組織を挙げて、北陸青商会の発展に協力する。われわれと力を合わせて、発展する同胞社会のため、子どもたちの明るい未来のため、思い切り活動しよう」と呼びかけた。

各地から駆けつけた青商会幹事たちも力強い歌声を披露した
総会後に行われた宴会では、北陸青商会の初代幹事らが紹介された。また、北は北海道、南は九州から駆けつけた青商会の幹事たちが力強い合唱を披露。同校生徒や教員らに記念品を贈った。
青商会の姿に圧倒された様子の北陸同胞たちは、青商会に力をもらったと口をそろえた。教員、学父母、総聯や女性同盟の活動家たちは、「北陸はまだまだやれる。生徒数を増やし学校を守りたい」と語った。70代の総聯、女性同盟顧問たちも「われわれもじっとしてはいられない。青商会と一緒にがんばりたい」と語った。学校へのさらなる支援を申し出た商工人もいた。
学芸会は、北陸同胞社会を守る上で生命線となる学校への思いを一層強める大きなきっかけとなった。
児童、生徒たちは演劇、民族楽器演奏、農楽などを披露した。民族の言葉や芸術、魂がしっかり受け継がれていることに、観客は感激した。中級部生徒たちが披露した朝鮮語、日本語、英語による映画のアフレコは、同校の教育水準の高さを示した。
民族心を身に付けすくすくと育つ子どもたち、一人が2つ、3つの役目をこなし駆け回る教員たち、子どもたちの明るい未来を切り開く決意を示した青商会、豪華な朝鮮料理で大人数をもてなしたオモニたち、会場整理など行事を影で支えた朝青。「朝鮮学校でしか見られない一体感」に参加者は酔いしれ、学校支援の雰囲気は最高潮に達した。
同校と交流のある市民団体からは、ゴミ処理設備の目録が贈呈された。
一部の商工人に大きな負担を強いたり、学校だけに教育を押し付けたりするのではなく、「みんなで学校を支える」。学父母世代に対して影響力のある青商会が先頭に立ち、民族教育支援、生徒募集などに取り組む。こうした動きが各地に浸透している。
他県から訪れた青商会幹事たちは、北陸の実情を知り考えることが多いとしながら、民族教育にかかる困難を乗り越え発展させる打開策を共に考えたいと語った。
許宗萬議長は、「今日は青商会が北海道から九州まで空白なく埋め尽くされた意義深い日だ。子どもたちの公演も素晴らしかった」と語り、関係者に敬意を表した。そして、「民族教育は在日朝鮮人運動の生命線だ。学校がなくなれば同胞社会もなくなる。祖国への愛、同胞や子どもたちへの愛で北陸3県が団結し、必ず学校を守り、民族性に基づいた仲睦まじく、豊かで、力強い同胞社会を築いてほしい。そこで青商会が先頭に立って活躍することを確信する」と語った。
(李泰鎬)