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金剛山歌劇団長野公演「春香伝」/約700人が観覧

2012年11月06日 13:00 文化

「金剛山歌劇団中南信公演」(10月18日)と「金剛山歌劇団東信公演」(同19日)に引き続き、「金剛山歌劇団北信公演」(主催=同実行委)が11月5日、長野県長野市にあるホクト文化ホールで行われた。

総聯長野県本部の李光相委員長と、北信公演実行委員長の李忠明・総聯長野県北信支部委員長、在日同胞、朝鮮の自主的平和統一を支持する日・朝長野地区会議の三上孝一郎会長をはじめ、長野県労働組合会議の高橋博久議長、日本市民ら約700人が観覧した。

公演に先立ち在日朝鮮学生中央芸術コンクールで見事、金賞を勝ち取った長野朝鮮初中級学校の生徒たちによる「サムルノリ」の演奏が披露され会場は大盛況となった。

毎年公演を観に来ているという中沢国明さん(65)は「このような公演は両国の国交正常化に繋がり非常に有効だ。今後は年に数回公演をしてほしい」と話した。

初めて公演を観に来たという小池真由美さん(28)は「技術の高さに驚いた。芸術は国境を超えるものだと改めて感じた。感動は世界共通。芸術を通して日朝友好活動をしている人たちに感謝したい」と感想を話した。なお、信濃毎日新聞がこの公演を報道した。

金剛山歌劇団長野公演は、今年で56年目。今まで一度も中断されることなく行われ、長野同胞たちの温かい支援と日本市民の積極的な協力の下、公演は大盛況を収めてきた。

公演回数は今まで440余回にのぼり、観客数は47万余人にも達した。

歌劇団公演は各支部ごとに年間計画に入れられており、年始からこの公演成功に向けて活動を続けてきた。とくに2002年以降、それまで友好的に接し、公演のサポートをしてきた行政機関が「市民たちの理解が得られない」という理由で後援の拒絶をしたり、会場の使用許可を取り消したりした。また、公演前日に一部の勢力が「反共和国」「反総聯」の騒ぎを起こして妨害したり、日本経済の不景気の影響で同胞商工人と日本企業の広告募集が思うように集まらなかったり、様々な困難が続いた。だが、公演実行委は在日同胞と日本の友好団体と力を合わせ困難を克服してきた。

また、毎年、女性同盟では長野の全県的に歌劇団メンバーたちを温かく迎えるために親の心情を持って手作りの温かい食事を用意してきた。今年は東信支部の事務所を新築中のため、場所の確保が危まれたが、例年どおり昼夜手作りの食事を提供した。

長年、朝鮮の統一と朝・日親善に尽力してきた故・清水勇前日朝県民会議会長は、2006年の「連続50年記念金剛山歌劇団長野公演」でのあいさつで「これまでに歌劇団を観覧した45万人のうち90%が日本人である。わが長野県民は金剛山歌劇団の公演を観ないと信濃の秋はやってこない」と言うほど長野の暮らしを彩る年中行事となっていると述べ、「この日朝友好の結実を次世代にも伝えていきたい」と話した。同会長の遺志は今年も花開き、信濃路は日朝友好一色に染められた。

(金剛山歌劇団長野県公演実行委員会)

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