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平壌民俗公園オープン 楽しい歴史探訪を

2012年10月05日 10:00 共和国

精巧な展示物と体験コーナー

【平壌発=金志永】 9月11日に竣工した平壌民俗公園が、朝鮮国内で話題を呼んでいる。

平壌民俗公園は朝鮮民族5千年の悠久な歴史と伝統、文化を直接見て体験することのできる露天歴史博物館。

朝鮮人民が長い歴史の中で独自の発展を通じて兼ね備えた民族性を、後代に末永く伝えようという金正日総書記の発起(2008年末)によって、平壌市大城山区域安鶴宮周辺に新たに建設された。

約30万坪の膨大な敷地面積を誇る民俗公園は、歴史総合教育区、歴史遺跡展示区、現代区、民俗村区、民俗遊戯区、白頭山および金剛山公園区域からなっている。

民俗村区にある高句麗官庁

各区には精巧に作られた歴史遺跡や建築物などの模型が展示されている。

民俗公園には現在20余人のガイドがおり、展示物に対する解説を聞くこともできる。ガイドのほとんどが金日成総合大学で歴史と地理を専攻した人材だ。短時間で公園をまわる人たちのためのミニ講義も可能だという。

歴史遺跡展示区には高句麗の金剛寺塔、新羅の黄龍寺塔、百済の弥勒寺塔が原寸大で展示されている。朝鮮の歴史学者と設計家たちが三国時代の一番代表的な建築物を選定した。3つの塔を一緒に並べて展示したのは「わが国が単一民族であることを示すため」(キム・ヨンイ民俗公園群集教養室長)だという。

当代の代表的な建築物を原状通りに復元した民俗村区には、朝鮮王朝期の建築形式の住居が多数展示されている。民俗公園最大の展示物、現在中国・黒龍江省に宮跡が残る渤海宮殿もこの民俗村区にある。渤海宮殿と高句麗官庁には、平壌市中区域から移転してきた朝鮮民俗博物館(1956年創立)の展示物が納められている。

民俗村区に宿泊施設

民俗村区には高句麗、渤海、高麗、朝鮮王朝時代の代表的な建築物や住居60余棟がある。ここでは民族料理のサービスも行われており、高句麗村では焼肉、朝鮮王朝村では安東クッス、松の実粥、緑豆チヂミなどを味わうことができる。

民俗村区には高麗時期の迎賓館である東明館や、有名な封建官吏の家であった九十九間も復元されているが、これらは旅館、レストランとして利用されている。東明館では宮廷料理を楽しめる宴会場があり、宿泊室もある。九十九間にも30余の宿泊室がある。公園を数日間かけてじっくりまわりたいという場合には、これらの宿泊施設を利用することができる。

公園内の民俗遊戯区にはさまざまな民族あそびが体験できる野外総合遊戯場と、弓矢、相撲などをオールシーズン楽しめる室内遊戯場がある。

関係者によると、敷地が膨大な民俗公園に、今後も歴史展示物と娯楽、サービス施設が増え続ける見込みだという。

(朝鮮新報)

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