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大阪朝高吹奏楽部、関西吹奏楽コンクールで初の金賞

2012年10月18日 13:52 文化

大阪朝鮮高級学校吹奏楽部が部創設以来初めて、第62回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)で金賞に輝いた。

8月19日、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで行われたコンクールには、近畿2府4県の219校から選ばれた16校が出場し、演奏を披露。大阪朝高吹奏楽部は地区大会、大阪府大会でそれぞれ優秀賞と金賞を受賞し、大阪府代表として高校小編成部門(30人以下)に出場した。

演奏した曲目は、「鳳凰~高句麗に宿る神~」(神奈川朝鮮中高級学校・金殷真教員作曲)。生徒たちは日本の有名コンクールでも、在日同胞の情緒、民族心、また朝鮮学校で学ぶ自負心を表現しようと、この曲を選んだという。女子生徒たちはチマ・チョゴリ姿で舞台に上がった。

生徒たちは、初の関西大会の舞台を前に「自分たちが励んできた練習の成果を信じて、部員を信じて、私たちにしか届けられない熱い思いや感動を演奏で表現しようと」と本番に臨んだという。

演奏終了後、生徒たちは「演奏していてとても楽しかった。初めての大舞台に緊張したが、みんなが一つになって演奏できた」と手ごたえを感じていた。

朴愛理主将は「聴衆たちがもう一度聴きたいと思われるような演奏を心がけてきて、その思いを込めた演奏ができた。言葉にできないくらいうれしい。支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいだ」と話した。

審査員たちからは「美しいメロディーとゆったりした流れ、とてもいい表情で透明感のある美しいサウンドだった」「出る音に対する気持ちがすごく伝わってくる演奏」などの感想が寄せられた。

大阪朝高吹奏楽部では毎年、3年生たちが一年の目標を、造語の四文字熟語として掲げている。今年は「煌志奏礼」。

「煌」には自分自身が輝くことですべての舞台を輝かそうという思いが、「志」には志を高く掲げ、それを達成するために部員が同志として一つになろうという思いが、「奏」には先輩たちの伝統を受けつなごうとする思いが、また「礼」には、いつも感謝の気持ちを忘れず礼義正しく振舞おうという思いが込められている。

同時に、「響きわたれ、僕らの魂」というキャッチフレーズを掲げ、「私たちにしかできない音楽」を目指し、練習に励んできた。

同吹奏楽部は1984年から全日本吹奏楽連盟に加盟し、夏のコンクールや連盟行事に参加して、日常的に多くの日本学校と交流演奏も行っている。

【大阪朝高】

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