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朝鮮学校保健体育担当教員たちの中央講習

2012年09月29日 13:38 スポーツ

体育教育の役割、再確認

「中央保健体育担当教員講習」が8月19日から21日にかけて朝鮮大学校で行われた。東京をはじめとする各地朝鮮学校の初、中、高級部の保健体育担当教員20人が参加した。講習は、2010年に東日本、11年に東西に分かれて行われた「地方別体育教員講習」に続いて今回が3回目だった。

2泊3日で行われた講習

講習では、最近低下してきている子どもたちの体力と運動能力を向上させ、年齢に見合った体と心の発達について、健康を守っていくための体系的な学校体育教育とそのなかでもとくに重要とされる初級部保健体育授業の役割について深く認識すると共に、それに応じた教授法能力を習得することに重点を置いた。

朝鮮大学校体育学部の許正彦学部長と朝鮮学校(東京第2、千葉)非常勤体育講師の崔吉守氏、朝大体育学部非常勤講師の李節子氏、韓錦女氏が各分野別に講師を務めた。

講義「朝鮮学校体育教員たちの任務について」「子どもたちの心身発達に見合った運動とスポーツ」は、朝鮮学校の保健体育担当教員たちの役割を明確に提示した貴重な内容となった。一方、生徒たちの体力と運動能力を向上させていくための基本種目である陸上と体育種目の実技と教授法、ワークショップ、そして多様な機材を使った運動、縄跳び運動は、講習に参加した教員たちの実技能力と教授法をいっそう高めるきっかけになった。

最終日には、参加者たちによる意見交換が行われた。

中央保健体育分科分科長で尼崎朝鮮初中級学校の金義連教員は、閉会の辞で、2泊3日の講習を通じて民族教育における体育教育の役割、重要性を再確認し、初、中、高の発達段階に応じて体系的な体育教授を行っていこうと呼びかけた。

また、今後、講習内容をより豊かにして、多くの教員が参加できるようにし、各学校の協力を得ていきたいと話した。

講習参加者たちは、朝鮮学校の生徒たちを「知、徳、体」を兼備した人材に育てるため奮闘する決意を新たにしていた。

(中央保健体育分科通信員)

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