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朝鮮経済の可能性

2012年09月04日 09:10 春・夏・秋・冬

羅先に投資している中国朝鮮族のある企業家は「改革開放」の意味をこう解いた。「間違いを改め、変えて、自分の向かう道を切り開き、力を注ぐこと」。彼は自主の原則に基づいた「朝鮮式社会主義」に大きな期待を寄せている

春夏秋冬▼中国は、1978年からいわゆる改革開放路線を歩み社会主義市場経済をめざしたが、本格的な発展は21世紀に入ってからだった。「文化大革命」で貴重な知識層を失ったので、識字率の向上、知識や技術、経験の蓄積、経済政策の立案までに長い年月を要したというのが彼の解釈。「朝鮮は教育水準が高い文明大国。環境が整えば驚くほどのスピードで発展するだろう」

▼朝鮮では2002年以降、社会主義経済管理の改善措置が講じられ、企業所の運営において最大の実利を追求する問題が強調されてきた。昨今、「社会主義原則を守りながら最大限の実利を保障すること」があらためて強調されている。そして国家の計画的で一本化された指導の下で各企業所、工場や農場が独自に経営目標と戦略を立てることが重視されている。一方、各国との経済協力、経済特区開発で経済を活性化させるための外交も活発だ

▼先代が種をまき、一つひとつ実らせてきた「朝鮮式社会主義」。確かな計画のなかで一つひとつの歯車が噛み合えば、事は大きく動き出す。朝鮮に進出する海外の企業家たちは、朝鮮の可能性を敏感に感じ取っている。(天)

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