公式アカウント

統一は近くに来た?

2012年07月25日 10:40 春・夏・秋・冬

「統一は本当に近くに来た」。南の現職大統領は16日、突如としてこう発言した。この発言の背景に何があったのか後日明るみになった

春夏秋冬▼朝鮮人民軍の李英鎬総参謀長の解任報道(15日)をめぐり南国防部関係者は、多角的に分析していると明らかにしていた。そして出した結論が「北内部で権力闘争の可能性」だ。南当局は17日、政府関係者という名義で「資料」を南の各メディアに配布。そこには総参謀長の解任に不満を抱いている軍部がいずれ反撃し、深刻な政治不安に陥るなどと書かれている

▼吸収統一、体制統一の野望を抱いている現職大統領が事前にこのような報告を受け、今回の発言につながったと見られている。18日午前には外交安保長官会議を開き、北の動向を引き続き注視して関連国とも緊密な連携を維持するよう指示した。これは南で大きく報じられた。ところがその数時間後、金正恩第1委員長に元帥の称号が授与されたという報道があった。権力闘争どころか、第1委員長の揺るぎない偉容が確認された

▼南現政権の対北情報収集能力は世界の笑いものになっている。ある南政府関係者は「情報の需要者が北の不安定と関連するものばかりを欲しがるのでそのような報告書しか上がらない。慎重に情報を収集・分析してきたベテランの出番がない」と漏らした。「本当に近くに来た」のは李政権の破滅だ。(進)

Facebook にシェア
LINEで送る