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「天安」号魚雷被撃確率0%、在米潜水艦専門家が主張

2012年06月29日 10:53 朝鮮半島

米国在住の潜水艦専門家が「天安」号の魚雷襲撃確率が「0%」だと指摘したと南朝鮮のハンギョレ新聞が6月23日伝えた。

米国パデュー大化学工学博士でアルミニウム触媒・腐食および爆薬の専門家であるキム・グァンソプ博士(72)は、4月25〜27日、済州道の西帰浦で開かれた韓国化学工学会総会分科学術講演に招請された。しかし、学会は講演の直前になって「政治的影響」を理由に講演取り消しを通知。キム博士が準備した論文の題名は「天安艦沈没事件-吸着物と1番文字に基づく魚雷説を検証するためのバブルの温度計算」だった。

キム・グァンソプ博士は同紙とのインタビューで、「当時、講演発表文で『天安号合同調査団』のアルミニウム吸着物質分析が誤っているという点と、魚雷の引揚場所が『魚雷説』を証明できないという事実を指摘したところ、発表が取り消されたようだ」と言及。化学工学学会側から「特殊な実情のために」講演を取り消さなければならなかったと謝罪を受けたと話した。

キム博士は「国防部側にもあらかじめ論文を送り、証明できない『魚雷説』を修正するよう提案したが、その時に化学工学学会での講演予定事実も知らせた」と明らかにした。 しかし国防部はキム博士のこの修正提案を受け入れず、講演を取り消した。

一方、電気・コンピュータ工学博士で魚雷など誘導兵器と対潜水艦戦の専門家であるアン・スミョン博士(69)は昨年6月から情報公開法(FOIA)により米海軍側に「天安」号関連資料の公開を要請したが、米海軍は6月12日、「存在の有無に関する確認も不可能だ」と通知してきた。

アン博士は、同事件で米国のヒラリー・クリントン国務長官が話した「朝鮮の犯行を立証する圧倒的証拠」は存在しないとし、合同調査団は朝鮮の潜水艇によって「天安」号が沈没したと結論を下したが、それがどうして可能だったのかに関する論証は一つもないと主張している。

両科学者は、南朝鮮と米国の両軍が朝鮮を同事件の「犯人」と名指しした以上、それを立証する責任も両国軍の合同調査団にあるということだと主張。軍事技術に立脚した本格的な検証作業を求めている。

同紙は、合同調査団の分析は限りなく「0」に近いほど不可能だと結論付けている。

(朝鮮新報)

 

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