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大阪朝鮮学園支援府民基金が発足、大阪で立ち上げ集会

権利奪還と財政支援、連動して運動を

大阪府と大阪市が朝鮮学校に対する補助金を支給していないなか、府下朝鮮学校を運営する大阪朝鮮学園を財政的に支える目的で、朝鮮学校関係者、朝鮮学校を支援する会、弁護士の三者共同団体である「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」(以下、連絡会)が、大阪朝鮮学園支援府民基金(以下、府民基金)を発足した。16日、大阪市のクレオ大阪中央で行われた立ち上げ集会には、日本市民と同胞ら250余人が参加した。

大阪朝鮮学園支援府民基金立ち上げ集会

集会では主催者を代表し、連絡会の宇野田尚哉(大阪大学)、伊地知紀子(大阪市立大学)の両共同代表があいさつした。

宇野田氏は、補助金は行政からの「恩恵」ではなくマイノリティーが持つあたりまえの「権利」であると強調した。伊地知氏は、運動における連帯の重要性を指摘しながら、今回の問題への無関心と沈黙をなくしていこうと呼びかけた。

続いて、連絡会共同代表の藤永壯氏(大阪産業大学)が「府と市の補助金削減の経緯と問題点」と題し講演を行った。

藤永氏は、3月施行の「大阪府私立外国人学校振興補助金交付要綱」に大阪府の朝鮮学校への関与が公然と盛り込まれているとし、府が学園に提示した補助金交付の4要件(①日本の学習指導要領に準じた教育活動を行うこと、②学校の財務情報を一般公開すること、③特定の政治団体と一線を画すこと、④特定の政治指導者の肖像画を職員室を含む教室から外すこと)を盾にして、学園への要求のハードルを上げ続けている状況を看過できないと指摘。行政の施策のエスカレートにより、朝鮮学校と日本学校の保護者の格差は広がる一方であり、このような動きが府から市に波及していることも問題だと語った。そして、補助金交付要綱改正はまさに、朝鮮学園を対象から外すための改正であり、それはルール破りであると指摘。朝鮮学園を支えるため、そして支援の輪を広げていくためにも、力ある者は力を、知識ある者は知識を、金のある者は金を出し合い、それぞれの持ち場で互いが力を合わせ、支援の輪を広げていこうと語りかけた。

会場からの発言もあった

続いて、連絡会事務局の高龍秀氏(甲南大学)が府民基金発足について発言。連絡会の下に府民基金を設立し、補助金を復活させるための運動と基金運動を連動して行っていき、府・市の補助金カットの不当性を訴え、寄付を募っていくことについて解説した。

また、枝川朝鮮学校裁判弁護団の師岡康子氏が民族教育の権利を守る国連での活動について報告。国際人権機関が「高校無償化」問題や補助金問題などで日本政府に是正を勧告していることなどについて紹介した。

東京から駆けつけた李春熙、金舜植の両弁護士、府下のオモニ代表、アボジ代表、朝鮮学校を支える会の代表らも発言した。

連絡会共同代表の丹羽雅雄弁護士は閉会のあいさつで、行政の財政弾圧について批判しながら、子どもたちには民族の言葉や歴史を学ぶ権利があるとし、「朝鮮学校がターゲットにされている今、立ち上がるべきだ」と強調した。

この日の集会に参加した同胞たちは、民族教育に深い理解を示す日本人士たちに感謝し、「当事者」として今後もたたかう決意を新たにした。1948年4.24教育闘争のときのように、子どもたちのために歴史を変えていこうと話し合っていた。

(李東浩)

▼大阪府民基金の振込先

  • ①ゆうちょ銀行 店名〇九九 当座 0164342 口座名義:大阪朝鮮学園支援府民基金
  • ②郵便振替口座記号 00980-6-164342 口座名義:大阪朝鮮学園支援府民基金
  • ③ミレ信用組合 西成支店 普通口座 1088887 口座名義:大阪朝鮮学園支援府民基金
  • ※大阪府民基金のホームページ=http://www.osakahuminkikin.net/
  • (無償化連絡会・大阪のホームページ=http://www.renrakukai-o.net/)