文豪志賀直哉の唯一の長編「暗夜行路」には、植民地支配期の朝鮮、朝鮮人に関する興味深い挿話が見える。主人公の時任謙作は作中でお栄を迎えに朝鮮を訪れる。彼女はかつて祖父の妾であり、母ほども歳は離れていたが謙作自身一度は真剣に結婚を望んだ相手だった。だが父によって眼の敵にされたあげく追い出され、お栄は中国に渡るも商売に失敗し、朝鮮で身を持ち崩していた。
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