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テレビ報道

2012年04月30日 15:21 春・夏・秋・冬

最近、平壌市民の日常生活に共通の変化が見られるという。現地で取材する記者によると、以前よりもテレビ放送に関心を払うようになった。要因は、朝鮮中央テレビが番組編成と報道の分野で、新たな取り組みを行っていることだ。重要な国家行事を生中継する機会も増えた 春夏秋冬

▼最も顕著な変化は、現地指導など最高指導者の活動に関する報道だ。従来は、スタジオにいるアナウンサーが朝鮮中央通信の原稿を読み上げた。所々に静止画像が挿入されることもあったが、動画は、数ヶ月後に、その間の活動をまとめた「記録映画」として公開された

▼現在、金正恩第1委員長の活動は、動画と共に「速報」するのが、基本スタイルになっている。翌日の新聞に掲載されるより先に、テレビがその場面を映しだすこともある。市民たちは、家庭や職場で、指導者の動静を伝える映像を「今日の出来事」として見る。これまでなかったメデイア体験によって、指導者と人々の距離感はグンと縮まった

▼市民らがテレビの報道画面を食い入るように見る光景は、金正恩時代の朝鮮を映しだしている。「わが人民が、再び困苦欠乏に耐えることがないようにする」と語った第1委員長の閲兵式演説は、生中継された。若きリーダーの発想と行動力に期待し、彼の一挙一動に注目する。テレビの報道時間を心待ちにする。人民と心通わせ、人民と共に歩む政治が人々のライフスタイルを変えている。(永)

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